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ハレの日とケの日

おすすめを紹介する「後ろ向き」すぎず「前向き」すぎないブログです

詩人 加島祥造『求めない』常に何かを求めるよりも足るを知ること

書籍 書籍-生き方

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本当の愛は求めるより与えること、求めなければ苦しむことなく楽になれるのに、わかっていても人はどうしても何かを求めてしまいます。

 「こうして欲しいのにわかってくれない」「なんでやってくれないんだろう」そう思い始めると、イライラしたり落ち込んだりしてしまいます。人から何かを求められ過ぎるとプレッシャーを感じてしまうのに、自分も人に同じことをしてしまっている。

人は欲があるから頑張れたり、生きていけるのかもしれませんが、欲が度を越せば害となります。求めるのに疲れた時、疑問を感じた時『足るを知る』老子の思想から生まれた、加島祥造さんの詩集『求めない』が心に響きます。

加島祥造さんプロフィール

1923年生まれ 東京神田生まれ

早稲田大学英文科卒業 終戦後に詩作グループ「荒地」に参加

米クレアモント大学大学院修了後、信州大学横浜国立大学英米文学を教える傍ら、ウィリアム・フォークナー、マーク・トウェインアガサ・クリスティらの作品の翻訳も手掛けた。

2007年 小学館から発売された『求めない』は、累計発行部数40万部超のベストセラー

2015年12月 老衰のため長野県内の自宅で、お亡くなりになりました。 

 

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出典:東京新聞:自分を受け入れれば 現代人を言葉で励ます 加島祥造さん(詩人・翻訳家):土曜訪問(TOKYO Web)


すべて「求めない・・・」から始まる詩、約100編を収録した詩集。
人はどうしても求めてしまうものだから、求めるなとか、煩悩を捨てなさいということではなく、求める心を少し抑えれば生きることが楽になる、求めないことでいろんなことが見えてくるという教えは、何が自分を不快にさせているのか?どんな欲に心が乱されているのかに気づかせてくれます。

求めない---
するといまじゅうぶんに持っていることに気づく

求めない---
するといま持っているものがいきいきとしてくる

求めない---
すると心が静かになる

求めない---
すると自分の声がきこえてくる

求めない---
すると改めて人間は求めるものだと知る

求めない---
するとキョロキョロしていた自分が可笑しくなる


詩集『求めない』 加島祥造

あとがき

常に何かを求めながら、「嫌だったらやらなくてもいいんだよ・・」「どうしてもとは言わないけど・・」そんな言葉を付け加えて、遠回しに求めている時があります。

もっとこうしたい、もっと欲しい、もっとこうしてほしい、もっと!もっと!と思えば思うほど、人を妬ましく思ったり、自己嫌悪に陥ってしまいます。

常に自分にないものに目を向けていると、心が満たされることなく、今あるもの・今いる人への感謝も忘れてしまうからです。

何かを求めてると感じさせない人、満足することを知っている人、アピールせずやるべきことを淡々とこなす人に会うと、その人の清々しい存在感に敬服しています。

 

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