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ハレの日とケの日

おすすめを紹介する「後ろ向き」すぎず「前向き」すぎないブログです

私の中の時代小説イメージを一新させた作家 中島要さん

書籍 書籍-小説

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過去の時代を題材として書かれた時代小説。漢字や言葉回しが難しく、読み慣れていないと難しいのではないかと思い敬遠していましたが、作家 中島要さんの作品に出会い、私の中の時代小説のイメージが一新しました。

 中島要さんの丁寧な情景・心理描写は、その時代を知らない私でも、すっと入り込めました。大好きな作家 中島要さんをご紹介します。

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出典:文教堂浜松町店

中島要(なかじま・かなめ)さんプロフィール

小説家・時代小説家

早稲田大学教育学部卒業

2008年
「ひやかし」で第2回小説宝石新人賞を受賞

2010年
若き町医者を描いた 初長編『刀圭(とうけい)』でデビュー

2011年
小説宝石新人賞受賞作も収録した初短編集 『ひやかし』発売

2015年
『しのぶ梅 着物始末暦』が第8回京都水無月大賞の候補に選ばれる

 

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小説宝石新人賞受賞作品収録『ひやかし』

吉原の遊女と、そこに通う男性の悲喜こもごも。儚く、たくましく生きた女性たちの物語です。
(素見)(色男)(泣声)(真贋)(夜明)短編5つを収録。

妖艶な微笑みの裏に隠された心の闇や、一途に愛する人を思う気持ち、一本筋の通った女性たちの話は、せつなくも読んでいて清々しい気持ちになります。

5つの短編の中で、年季が明けたら一緒に暮らそうと誓い合っていた男性を想う、人気の花魁 朝霧の話(色男)が1番心に響きました。

所詮吉原廓の恋は、金が咲かせる噓の花。

金が尽きれば散るのが運命(さだめ)。

それを忘れて後悔するのは、客も女郎も同じこと。

万にひとつで真実(まこと)が咲けば、嘘の花より手に負えない。

金が尽きても散ることできず、思いあまって駆け落ち心中。

ゆえに「惚れるは女郎の恥」と、女たちはよくよく肝に銘じていた。


『ひやかし』色男
中島 要

「着物始末暦」シリーズ

連作短編で主人公は毎回変わりますが、全ての話に天涯孤独で不愛想だけど、「着物始末屋 」職人としての腕は一流の余一が登場します。

着物の汚れ落とし・染み抜き・洗い張り・裏地替え・仕立て直しとともに、「着物始末屋 」余一が人々の悩みやトラブルを見事に解決していく物語。

人に対して不愛想でも、着物には愛情を抱き誠実に向き合う余一。着物にまつわる話から、こんなに奥深く琴線に触れる話が展開されることに驚きながら読み続けました。

物語に登場する着物柄が、巻末付録「柄解説」として載っています。読みながら「どんな柄なんだろう?」と巻末「柄解説」を確認できるのも楽しいです。

不愛想な余一が、着物に思いを込める人たちの気持ちにそっと寄り添い、思いを汲み取り着物の始末をする姿に引き込まれます。

読みながら「着物始末屋 」余一を想像すると俳優 瑛太さんのイメージです。「着物始末暦」シリーズがドラマ化されたらいいなと思っています。

あとがき

私は書籍・映画も、本当にあった話ノンフィクションが好きで、架空の人物・出来事のフィクションは苦手でした。

しかし中島要さんの作品は、読みながらどんどん引き込まれていきました。これからも発表される作品を楽しみにしていきます。

ruilog2732.hatenablog.com 

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